あなたの体の専門家 渡嘉敷大雅のブログ

真の美容・健康は正しい知識から生まれる

姿勢改善トレーニング②

 

 

前回の記事では姿勢の変化に対する考え方を

まとめてみました。

 

今回は、それを踏まえたうえで

姿勢を綺麗にしたいというお客様に

やってもらうことの多いトレーニングを

ご紹介します。

 

前回の記事をご覧になっていない方は

そちらを読んでから続きをご覧ください

 

 

 

 

 

 

まずおすすめなのは、

オーバーヘッドスクワットです。

やり方などはYouTubeにもいっぱいあるので

そっちを参考にしてください。

 

 

 

これを実際にやって貰えばわかるのですが

股関節や足首、体幹部の可動域

とくに胸郭部分の動きが出せないと

深くまでしゃがむことは難しいです

 

 

姿勢が丸まった形というのは

よく、体の前面が固くなっていると言われますが

体幹部後面の筋肉と働きづらくなってきます

 

この状態が変わらないと、

いくら体の前面を伸ばして無理やり姿勢を起こしたとしても

またすぐに戻ってしまうと思いませんか?

 

じゃあ、背中を鍛えましょうということで

ラットプルダウンをさせたりするのは

とても考えが浅いわけで

座った状態で背部の筋発揮を促しても

立ち姿勢や運動には何も繋がらないのです

 

 

よく、整骨院での自費のメニューとして

「姿勢改善」系のメニューがあると思いますが

姿勢改善のメニューを購入する方に

なぜ姿勢を改善させたいのか?

と聞くと、「腰痛や肩こりの改善のため」

と答える方も多いです

 

やはり、消費者心理として

猫背=肩こりや腰痛に繋がる

という考えがあるみたいですね

 

実際に、背中が丸まったまま

重いものを持ち上げたり、立ち上がろうとすると

腰部への負担は増すと思います

 

背中が丸まっている状態は

「背部の筋力発揮が落ちる」

という現象だけが起きているのではなく

物を持ち上げる際や立ち上がる際に

下半身からの力をうまく伝えられていないという事がよく見られます

 

その時に、胸椎の伸展の動きが出せていないとか

下半身の力をうまく伝えられていないとか

そういう、全身のエネルギーの流れを考えてみると

ラットプルダウンでは不十分ですよね

 

 

健康増進のためのトレーニングというのは

 

背中の筋肉がないので筋肉をつけましょう

 

こんな簡単なものではなく

神経系や身体操作など、筋肉量以外の様々な問題も絡んでいます

 

背中のトレーニング=ラットプルダウン

だと、重さを上げていくしか進歩はないでしょう

それが最適なお客様なんていうのは

かなり対象が絞られます

 

そんな安易なトレーニング処方ではなく

体の使い方や感覚が良くなるように動かしてもらう方が

お客様のためになると思いませんか??

 

もちろん、オーバーヘッドディープスクワット

はトレーニング処方の一部分なので

この考え方を参考に、お客様には本当の

オーダーメイドメニューを

組み立ててあげてくださいね!