神経痛の矛盾 その②
前回投稿のその①では、
矛盾点をあげ問題提起をしていきました
めちゃくちゃ大事なので、
まだ読んでいない方はこちらから↓↓↓
前回の記事を踏まえて今回は、
よくある症例をもとに考えていきます。
まずは椎間板ヘルニア
こんなかんじですね
この理屈だと、立っていようが座っていようが腰を曲げれば曲げるほど痛みは強まります
もちろん、そういう患者さんもいますが
そうではない方もいますよね?
その時点で、「その理論が正解ではない」
となります
さらに、現在の情報では
何も症状がない人を集めて画像で検証しても
ヘルニアの像が写る人はたくさんいるという情報もあります
また、調子によって症状が出たり出なかったり
寒くなると症状が出やすくなるという方もいます
気温が下がればヘルニア(髄核の突出)も強まるなんてのは考えにくいですよね
上記の事からヘルニアによる神経線維の圧迫と
痛み・痺れなどの症状を結びつけるのは
自然ではありません
大事なのはその人にヘルニアがあるかないかではなく
その症状がヘルニアから由来するということが間違っているんじゃないかという考えをできるかどうかです
次は、梨状筋症候群です
こんなかんじですね
坐骨神経痛の原因に挙げられることが多いですね
硬いと圧迫されるとか、内旋すると緊張が強まって圧迫されるとか
色々言われていますが
何も症状がない人でも、日常や運動中に
臀部や外旋筋群の緊張が高まる瞬間はたくさんあります
それを考えれば症状とは一切関係がないことがわかります
もちろん、臀部の筋肉をほぐしたり揉んだりして
症状が軽減することもあります
でも、しないこともあります
てことは、筋肉のかたさによる圧迫が原因ではないですよね?
次は脊柱管狭窄症です
こんなかんじです
上の図にあるような靭帯の肥厚などは、
加齢に伴う退行変性が多いとされていますが
加齢が原因であれば、狭窄が解放されることは
起こりません
ですが、症状に波があったり、出たり消えたりする方も多いようですね
ということは、狭窄による圧迫が症状の原因ではない
と考えるのが自然ですよね
全て共通するのは
その原因とされる現象が起きているか否かではなく
症状とその現象を結びつけるのが
論理的に考えて自然かどうかということです
じゃあ、その原因はどこにあるのか
次回の投稿ではそこを考えていきます