あなたの体の専門家 渡嘉敷大雅のブログ

真の美容・健康は正しい知識から生まれる

「乳糖不耐症で下痢になる」の矛盾

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トレーナーでも、治療家でもない

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渡嘉敷 大雅のブログ

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こんにちは!


渡嘉敷大雅です

 

 

今回のテーマの乳糖不耐症ですが、

ホエイプロテインを飲んでいる方は

聞いたことがあるのではないでしょうか

 

僕も実際に、プロテインを飲んでいて

思い当たる節があったので

乳製品を絶ってみて確かめてみたところ

改善したという経験があります

 

しかし、もっとちゃんと知ろうと思い

調べていたところおかしな点がいくつかあることに気づきました

 

 

 

以下、Wikipediaより引用

乳糖不耐とは、乳糖(ラクトース)を

体内で適切に消化(分解)できない結果、消化器に生じる諸症状。多くの場合、

消化不良や下痢などの症状を呈する。

 

通常、炭水化物とされるものの中で

ヒトが分解できるものを糖、できないものを

食物繊維とする

というルールがあるのですが

このルールに則ると乳糖も食物繊維として

腸内環境を改善するという働きがあっても

いいのではないかと感じたのです

 

他にもこの乳糖不耐症について調べていると、

一般的に認知されている内容に矛盾がある

ということがわかったので、今回はそれを

皆さんにもお伝えしたいと思います

 

 

 

 

乳糖(ラクトース)を分解するには

ラクターゼという消化酵素が必要です

これは、小腸内に存在している物質で

生まれたばかりのころはみんな持っていますが

離乳をきっかけにこのラクターゼの数は

少なくなり、成人ではほぼ失われるように

遺伝情報として記録されています

 

これは、ヒトだけでなくほぼ全ての

哺乳動物に見られる特徴ですので、

乳糖不耐症は特別な病気などではありません

 

 

 

日本人やアジア人は、世界的に比べると

乳糖不耐症の割合が多いと言われています

 

なぜ人種や地域によってラクターゼの活性に

差が見られるかと言うと、食文化や食習慣の

違いが影響していると考えられます

 

 

ヒト以外の哺乳動物では、成熟した個体が

継続的に乳糖を摂取することはありませんが

ヒトの場合は牛乳やヨーグルトやチーズなど

によって乳糖を摂取します

 

離乳しても、多くの乳糖を継続的に摂取する

文化や慣習に身体が適応した結果が、

人種や地域による差を生んだのではないか

とも考えられます

 

ということは、日本人でも幼少期から乳製品を

摂り続けていれば、適応できそうです

 

 

ここで面白いのが、諸外国の方の小腸には

ラクターゼがとても多いのかというと

そうでもないんです

この差というのはあくまでも、乳糖不耐症

症状が出る人の差というだけで、

乳糖を分解する酵素の量の差ではないのです

 

ということは、牛乳そのものの性質の影響も

ありそうです

 

乳を絞る家畜の飼料や生育環境

絞った乳の加工や処理方法など、

一口に牛乳と言っても国や人種が違えば

好みや法律や価値観も違います

 

例えば、僕が真っ先にあげられるのは

殺菌処理の方法です

絞った乳が市場に出回って私たちのもとに

届くためには、衛生管理のための殺菌処理が

施されています

その方法は、加熱による殺菌処理なのですが

日本で定められている加熱殺菌処理方法にも

いくつか種類があります

 

簡単にまとめると、

低温で長時間(30分以上)かけるのか

高温で短時間で済ませるのか、

超高温で一瞬(2秒以上)で終わらせるのか

という具合です

 

スーパーにある牛乳のほとんどが

超高温で殺菌された牛乳です

 

超高温でしか死なない微生物もおり、

衛生管理上の理由もあるそうですが

手間とコストを抑えるという理由も

処理方法を決める大きな要因になります

 

実際に、超高温処理された商品の方が

価格は安く出回っています

 

法律上では、同じ「殺菌」で栄養成分の変化

などの影響はないとされていますが

果たして本当に同じなのでしょうか

 

成分は無調整だとしても、市販品には

このように手が加えられています

 

絞ったばかりのものを飲んでいるのか

手が加えられたものを飲んでいるのか

便利になって遠く離れた地のものも

手軽に、安価に手に入る世の中ですが

それは本当に、同じものなのでしょうか

 

 

 

 

乳糖は牛乳だけでなく母乳にも含まれていて、

牛乳を元にして作られている食品の多くにも

含まれています

 

ということは、新生児にとっては

母乳(粉ミルク)が唯一の栄養源なので

生まれつき乳糖不耐症である場合は

乳児の成長に大きな影響を与えてしまいます

その場合には、先天性の疾患の一つとして

捉えてもよさそうですが

成人の乳糖不耐症は病気ではありません

それに、その症状の有無は身体の構造の問題

だけでなく、牛乳そのものの影響もありそうです

 

同じ種でも、分化が進んでいない、

未成熟の個体の細胞のほうが

環境の影響を受けやすくできています

つまり、成年と未成年では同じものを食べても

その影響は未成年の方が受けやすいということです

 

子どもの健康は、親の影響・責任によるものが

どうしても多くなってしまいます

子どもの健康教育のためには、私たち親が

しっかりと学ぶ必要があります

 

健康というと、その分野は広く終わりがない

ものですが、大切な人のためにもまずは

身近なところから始めてみてはいかがでしょうか

 

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最後まで読んでいただきありがとうございます^_^

 

ここまで読んでくださったあなたには

どうしても伝えたいことがあります。

もう少しだけ読んでいただけたら嬉しいです。

 

全国民に読んで欲しい

「トレーニングの必要性」について

書いた記事はこちら

 

私が1番トレーナーとして大事にしていることは

こちらの記事をご覧ください。

 

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